「共に学ぶ会」の啓蒙と普及を担当する阿部副会長の企業事例通信。今回は、2025年の1年間で「共に学ぶ会」の導入率を54.3%から70.4%まで伸ばした岡山西経営研究会の事例です。堀会長にお話を伺いました。
会の成り立ちと会風
岡山西経営研究会は、7年前に岡山経営研究会から分封して設立された会です(設立時約40名)。「会員さんは比較的小規模企業の方が多いのですが、経営研究会や委員会への出席率は高く、皆さん積極的に学ばれる会風です」(堀会長)。
委員会の中で討議会を開く — 順番を変えた工夫
2025年は5つの委員会がそれぞれの中で討議会を開催。2時間の限られた時間の中で、最初に例会の協議や委員会運営の協議を行い、残った時間で討議会を行っていました。ところが委員会のアンケートでは「討議会の時間を長くしてほしい」「討議会が勉強になる」という前向きな声が多数。そこで今年は最初に討議会を1時間行い、その後に委員会の協議を行う順番に変えました。今年は委員会が1つ増え、6つの委員会+トライアル委員会の計7つで討議会を開催しています。
「委員会の時間は少し削られますが、その分工夫すればいいだけのことです。委員会の協議はあらかじめやることが決まっていますから、事前にメンバーが意見を持ち寄れば、短時間で成果が出る委員会運営になります」
運営の工夫 — 会場持ち回りと歴代会長の力
毎回、委員会メンバーの会社を順に会場として使わせてもらって開催。討議長・副討議長は委員会メンバーから選ばれ、討議のポイントを話すなど、活発になる工夫をしています。3名の歴代会長も協力的で、それぞれの委員会に配属され討議長を務めています。「歴代会長の協力はとても助かっています」(堀会長)。

トライアル生と討議会
トライアル委員会では、トライアル生に討議会を体験してもらっています。「このような勉強会を経験していない方が多く、先輩経営者の話や他社の経営者の意見が聞ける機会は今までなかったと言われます。トライアルで入られる方は討議会を楽しみにしておられる方が多いです」。さらに今年は、紹介したい人がいれば紹介者自身の委員会の討議会にまず参加してもらう試みも始めています。「全然わからないままポンと放り込まれるよりは、一緒に参加して勉強することで自分の考えも言いやすくなります」。
社員さんのオブザーバー参加 — 導入への流れをつくる
「今年から、会場の持ち回りで討議会が最初の時間にあるため、共に学ぶ会を導入していない企業が会場のときは、そこの社員さんにも討議会にオブザーバー参加していただきます。討議会の良さがわかって、社内勉強会=共に学ぶ会の導入につながる流れが加速すると期待しています」。導入前でも社員さんを巻き込んで体感してもらう、素晴らしい試みです。
目指すのは「厳しいことも伝え合える」討議会
「景山会長や應武事務局長にも言われたことがありますが、討議会にはときには厳しい意見も必要です。仲良く学ぶのは良いことですが、甘えた状態になったら良くない。相手のことを思って厳しいことも伝えられる討議会がいいです。討議会と懇親会をワンセットで、お互いの経営が良くなるような意見が活発に飛び交うのが理想です。そのためにも日ごろからのコミュニケーションが大切だと思っています」
今期の目標
堀会長は今期で退任となりますが、「歴代会長のおかげで学びに意欲的な会員さんが多い会です。今の状態がさらに良くなるよう改善と工夫を続け、理事会の活性化と会員の意見を聞ける委員会運営、特に理念と経営の討議会をさらに活性化させて、すべての会員企業で共に学ぶ会の導入が進むようにしていきます」と語られました。
堀会長の想いの強さが会の活性化につながり、会員企業の経営者の意識改革につながっています。まずは委員会を魅力的にして出席率を上げること——そのためにも「楽しく学べる討議会」にしていくのが結局は早道かもしれません。岡山西経営研究会さんには共に学ぶ会の100%導入を目指して頑張っていただきたいですし、全国の皆さまもぜひ参考にして、「経営者の会」「共に学ぶ会」の活性化につなげていただければと思います。
※2026年7月の全国幹部向けメール配信(企業事例通信)をもとに掲載しています。

